人生は一度キリなんだから

ずいぶん前。
近所の大学に通っていた女の子曰く、
「ワタシ、思ったんですけど、“人生、一度きりなんだから・・・”って言葉がありますが、コレって悪質ですよね?」と。
この手の実体験を伴う哲学は、往々にして真理をかすっている事が多い。
僕は興味津々に、
「どーいうこと?」と、聞くと、
女子曰く、
「この言葉の下の句って、“あれこれ考えずに、まずは思い切ってやってみな!“って話ですけど、だいたい、ロクデモナイことになりますよね」と。
確かに。
“あれこれ考えずに、まずは”ってところがマズいと大人になると分かります。
僕もいろんな経験をしましたが、あれこれ考えずに何かをやってみて、10回に3回くらいは上手くいったと思います。
でも、7回はロクでもなかった、と思える程度ならまだマシという程度のことが多かったと思います。
なので、
「人生一度きりなんだから、よーーーーっく考えろ」
というのが正解だと思います。
何とかなるって思えるのは命綱のおかげ

日常の中で「やらかしたなぁ・・・」って事があっても、多くのことは復活できることが多いのではないでしょうか。
それは、僕らの人生には“命綱“があるからだと思います。
「大丈夫だって!何とかなるって!」と気軽に物事を考える若者よ、フリーソロを観よ。
「甘えるな!小僧!!」とハッ倒されます。
そそり立つ崖を、命綱無しで、ひたすら登って行く。
超タイトな一発勝負

一つの手の動き、指の動き、一歩一歩、慎重に計画して、確認して、訓練して、時間をかけ過ぎず、急ぎ過ぎず。


一歩踏み外せば全てが終わる、全てのモーメントで命を賭けた超タイトな一発勝負。
この映画以上に手に汗が吹き出る映画はあるでしょうか?
アマゾンプライムから→FreeSolo